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「信夫冬菜」福島の郷土野菜が復活

発売された「信夫冬菜まるごと醤油漬け」

 福島市のNPOなどが福島県北地方の郷土野菜だった「信夫冬菜」を復活させ、「まるごと醤油(しょうゆ)漬け」として売り出した。東京電力福島第1原発事故の影響を受け、除染した伊達市の畑で栽培し地元の児童らが収穫。風評被害の克服を目指し、福島産野菜の安全性をアピールする。
 信夫冬菜は寒さに強く、糖分が凝縮されるのが特徴の葉物野菜。戦後親しまれたが温室栽培の普及とともに姿を消し、現在は市場に流通していない。
 原発事故後、子どもが安心できる緑地環境を取り戻そうと活動するNPO「ふくしまGreen space」が、授業で信夫冬菜を栽培していた福島学院大の杉浦広幸准教授(園芸学)と協力。2012年3月まで特定避難勧奨地点だった伊達市霊山町小国地区で昨年7月、表土を10センチはぎ取って除染した畑を10アール整備した。
 同市の児童と母親ら約30人が昨年12月に収穫。森藤食品工業(福島市)が商品化し、飽きが来ない家庭の味に近づけようと、しょうゆ漬けにした。保存料は使用していない。
 商品発表会が先月24日、福島市内であり、NPO代表の杉浦美穂さん(38)は「子どもたちが土に触れて笑顔になり、地元野菜も収穫できれば福島の希望になる。あちこちの畑で作ってほしい」と期待した。
 同社の「福島りょうぜん漬け本舗」本店と福島丸子店(いずれも福島市)で販売し、今後拡大する。1袋450グラムで810円(税込み)。


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2016年04月01日金曜日


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