岩手のニュース

<震災遺構>たろう観光ホテル 津波の爪痕まざまざ

津波に襲われたホテル2階部分で、ガイド(左)から説明を受ける見学者

 東日本大震災の津波被害の教訓を伝える岩手県宮古市田老の震災遺構「たろう観光ホテル」で1日、一般向けの見学会が始まった。市によると、国の復興交付金を活用して保存工事が施された震災遺構が一般公開されるのは初めて。
 6階建てのホテルは津波で4階まで浸水し、1、2階は骨組みだけになった。参加者は語り部ツアー「学ぶ防災」のガイドの説明を受けながら、津波の爪痕が残る2階部分を外階段から見学した。
 6階の旧客室では、震災当日にホテルから撮影された津波のビデオを見た。巨大防潮堤を越えてホテルを襲う津波の映像に、見学者は驚きの声を上げた。
 娘と2人で訪れた札幌市の無職伊藤淳子さん(78)は「本当にわずかな時間で津波が襲ってきたことが分かり、怖さを感じた」と語った。
 ガイドの佐々木純子さん(53)は「この場所だからこそ津波の高さや威力が伝わる。全国の人に津波の恐ろしさを学んでほしい」と話した。
 見学は宮古観光文化交流協会の「学ぶ防災」ガイドへの申し込みが必要。連絡先は同協会0193(77)3305。


2016年04月02日土曜日


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