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<全町避難>浪江町 バリケード撤去開始

ゲートを撤去する作業員

 東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県浪江町は1日、防犯目的で計約400カ所に設置していたゲートやバリケードの撤去を始めた。ゲートは今後の撤去予定分を含め、全て同日に開放された状態となり、帰還困難区域を除く町内を自由に行き来できるようになった。
 ゲートは国道6号と114号から枝分かれする地点、バリケードは両国道沿いの住宅前などにあり、町は5月までに撤去を終える予定。ただ防犯面の不安は根強いため、町などは防犯カメラの増設やパトロールの強化で対応する。
 初日は午前0時にゲートの開放を開始。撤去は町役場前の県道などで実施され、作業員が柵を取り外してトラックに積み込んだ。
 ゲートなどは2013年4月の避難区域再編以降に設置され、うち15カ所で検問が行われていた。町はことし1月、撤去を決定。17年3月を目指す避難指示解除に向け、町民や復旧工事の作業員が立ち入りやすいようにする。
 住民の反応は複雑で、町内でガソリンスタンドを再開した渡辺良一さん(53)は「盗みが増えないか心配。夜間だけでもゲートを残してほしかった」と訴えた。双葉署浪江分庁舎の佐々木敏所長は「赤色灯などで警察の存在をアピールし、住民の不安解消に努めたい」と話した。


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2016年04月02日土曜日


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