福島のニュース

<福島廃炉への道>水の流れ断ち切り可能

◎3月1〜31日

【3月】
1日  地下貯水槽周辺の観測用井戸7カ所で、地下水の全ベータ濃度が1リットル当たり最大200ベクレルに上昇。2月2日の前回採取時は検出限界値未満だった。
8日  1号機原子炉建屋の滞留水の水位が、タービン建屋側との連通部より低くなり、循環注水ラインとの切り離しが可能になったと、東京電力が発表した。
18日  使用済み防護服などを処理する雑固体廃棄物焼却設備が稼働した。
22日  宇宙線から生じる「ミュー粒子」を使った圧力容器内の調査を2号機で始めた。溶け落ちた核燃料が圧力容器内に残っているかを調べる。
23日  セシウム吸着装置で浄化した水などを流す配管から汚染水5.3トンが高温焼却炉建屋内に漏れた。
25日  多核種除去設備(ALPS)の配管から汚染水が約8リットル漏えいした。
28日  東電は1号機原子炉建屋のがれき撤去に向け、崩落した屋根の内部調査を開始した。
 K排水路排水口の港湾内への付け替え工事が完了した。
31日  凍土遮水壁の凍結作業が始まった。

◎汚染水処理にどう影響

Q 1号機原子炉建屋の滞留水の水位がタービン建屋との連通部より低くなった。その意義は。
A 建屋周辺の水位調節用井戸「サブドレン」からの地下水くみ上げが2015年9月に始まった後、原子炉建屋の水位を徐々に下げてきた。その結果、隣接するタービン建屋間との水の流れを断ち切ることができた。
Q 汚染水処理にどう影響するか。
A 原子炉格納容器では、溶け落ちた核燃料を冷やすために水を注ぎ、浄化して戻す「循環注水」が行われている。注水によって発生する高濃度汚染水がタービン建屋に流れこむのを防ぐことができる。
Q タービン建屋に残った汚染水の処理方法は。
A 滞留水をくみ上げて浄化し、最終的に全て抜き取る予定だ。
Q 同様に炉心溶融した2、3号機は。
A 原子炉建屋の水位が高く、タービン建屋との切り離しは現時点では見通しが立ってない。


2016年04月02日土曜日


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