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ハスのエキス配合 肌も環境も潤う化粧水

新商品のデザインなどについて打ち合わせする伊豆沼農産の伊藤社長(左)ら

 伊豆沼(宮城県栗原市、同登米市)で刈り取られたハス花のエキスと、沼に自生するススキから抽出した乳酸菌入りの甘酒を使った化粧水が、6月下旬にも店頭に登場する。化粧品メーカーの日本ゼトック(東京)と登米市の農業生産法人伊豆沼農産が連携。伊豆沼の環境保全に寄せるメッセージを商品開発に込めた。
 県産原料の化粧品づくりは、日本ゼトックによる東日本大震災復興応援プロジェクトの一環。県の支援で各地を調査し、廃棄される伊豆沼のハスに着目した。 ススキの乳酸菌で発酵させた甘酒を地元高校と共同開発した伊豆沼農産の参画を得て、昨年夏から本格的な商品化作業を開始した。
 ハスから抽出したエキスには抗酸化作用や保湿を促す成分などがある。伊豆沼由来の甘酒を配合し、日本ゼトックが化粧水とクリームの試作品を作成。名称を「はす肌」に決め、パッケージやラベルデザインなども最終段階に入っている。
 ラムサール条約登録湿地の伊豆沼では、ハスの過剰繁殖が問題となっている。湖面を覆う間は水質を浄化するが、枯れたハスが湖底に堆積すると富栄養化を招く。県などは毎秋、刈り取り作業を繰り返している。
 ハスの活用策として伊豆沼農産は、堆肥化による循環型農業の展開も検討している。伊藤秀雄社長は「化粧品は異業種だが、新たな商品を通じて伊豆沼と地域の環境を守り続ける意義を広く伝えたい」と話す。「はす肌」は県内を中心に販売する予定。
 日本ゼトックは震災で被災した東北3県でプロジェクトを展開しており、福島では喜多方市の日本酒を使った化粧水を昨年3月に発売。岩手でも龍泉洞(岩泉町)の水を使って商品化を進めている。


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2016年04月05日火曜日


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