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<参院選岩手>野党統一候補 擁立足踏み

民進党岩手県連の看板を背景にした、(右から)主浜氏、小沢氏、黄川田氏のコラージュ

 夏の参院選岩手選挙区(改選数1)で、野党統一候補擁立の動きが足踏みしている。改選となる生活の党現職の主浜了氏(66)は3選に意欲を示すが、正式な立候補表明はまだない。小沢一郎生活代表(衆院岩手4区)は全国選挙区の野党共闘を優先させる意向を示し、岩手の協議は遅れ気味だ。決戦までほぼ3カ月。共闘に前向きな民進、共産、社民各党からはいら立ちが漏れ始めた。

<「3月のはずが」>
 「3月中には立候補を表明すると思っていた。さすがに当惑している」。民進党岩手県連の常任幹事会があった2日、記者会見した黄川田徹代表(衆院岩手3区)は主浜氏の早期決断を促した。
 主浜氏は昨年11月、国政報告会で「任期を全うし、その後も頑張らせていただけたらと考えている」と述べた以降、表立った発言はない。小沢氏は主浜氏擁立をにじませてきたが、「岩手だけ先んじて『良かった』という話は良くない」と民進党発足に伴う全国的な野党間の候補者調整を優先させる考えも示してきた。
 黄川田氏は「こちらにはこちらの考えがあり、非自民として結果を出さないといけない。いずれもう時間はない」と生活側にくぎを刺した。
 2日夕には生活の呼び掛けで民進、共産、社民各党幹部による実務者協議があった。出席者によると、主浜氏支援の方向は確認したが、正式表明の時期ははっきりしないままだった。
 4党共闘は昨年夏の岩手県知事選から続く。安全保障関連法廃止の一点で結集。現職の達増拓也氏を支援し、無投票3選につながった。流れをつくったのは小沢氏だ。

<無所属も視野に>
 その小沢氏は5日の定例記者会見で「各党が協力しようというのは、暗黙よりもう少し明らかな了解事項。主浜氏に特別なことがない限り、立候補するのは当然のこと」と踏み込んだ。
 加えて「生活公認で出るかどうかは別問題。各党の統一候補となれば、そうじゃない方がいいかもしれない。こだわっていない」とも述べ、主浜氏の無所属立候補の可能性に言及した。
 共産党は党県常任委員の吉田恭子氏(35)を公認したが、主浜氏が決断すれば取り下げる方針。菅原則勝県委員長は「岩手の共闘はそれほど手を掛けずに済む。態勢づくりを急ぎたいが、焦りはない」と生活の出方を待つ姿勢だ。
 有力視される参院選日程は7月10日投開票。小沢氏は主浜氏擁立を一段と強くにじませたが、民進党県連幹部の一人は「共闘の一致点は打倒自民だけ。政策的な隔たりは多い。3カ月はあっという間だ」と時間不足を懸念する。
 対する自民党は昨年11月、公募で元慶大ラグビー部監督田中真一氏(49)を擁立した。2013年参院選に続く挑戦で、故椎名素夫氏以来、24年ぶりの参院議席を狙う。鈴木俊一県連会長(衆院岩手2区)は取り沙汰される衆参同日選を「五分五分」としながらも「野党より先んじて動けている。組織力で相乗効果を狙う」と戦略を練る。


2016年04月06日水曜日


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