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再稼動の動き川柳で批判 福島からの風第3弾

脱原発川柳句集「福島からの風」の第3弾

 東京電力福島第1原発事故をテーマにした川柳句集「福島からの風」の第3弾が完成した。原発事故を受けて停止した後、再稼働の動きがある各地の原発なども題材に、風刺を交えて思いをつづっている。
 「原発事故の川柳235 放浪編 脱原発『福島からの風』」と題する第3弾の句集を出したのは、本宮市の元福島県職員伊東功さん(65)。2012年の第1集、14年の第2集に続き、ことし1月下旬に1万部を自費出版した。
 放浪編としたのは、福島にとどまらず、原発再稼働に向けた動きなども題材にしたため。福島第1原発と同様の悲劇が起きないようにとの願いを込めた。235句を収めている。
 <ハイウエー視界の隅に線量計>という句は、空間放射線量が高い区間を抱えたまま昨年3月に全線開通した常磐自動車道の現実を嘆いている。
 九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)は昨年、1、2号機が再稼働した。<川内をさせてはならぬセンダイに>は再稼働に対する思いを詠んだ句。ヒロシマやフクシマなど片仮名表記が原子力の災禍の代名詞になっていると捉え、∧センダイに∨という表現に思いを託した。
 <粛々と水を流して再稼働>は福島の汚染水問題が解決しないまま再稼働を進める姿勢を批判している。
 伊東さんは「『フクシマ』の教訓が総括されないまま、続々と原発再稼働の動きが出始めている。ささやかでも抵抗していくしかない」と話す。
 非売品で希望者には無料で提供する。300円の返信用切手を同封し郵送で申し込む。東日本大震災の被災者と原発事故の避難者は返信用切手は不要。送付先は〒969−1166本宮市本宮近江内56の3、伊東功さん。


2016年04月07日木曜日


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