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<仙台圏にある北海道>あふれる竹鶴の情熱

工場建設時に新川川の水を引いて造ったニッカ池。周囲の自然と相まって、日本庭園のような美しい景観を見せる

◎ニッカウヰスキー宮城峡蒸留所(仙台市青葉区)

 広瀬川と新川川に囲まれ、緑豊かな山あいの敷地に赤れんがの建物が並ぶ。仙台市青葉区のニッカウヰスキー仙台工場宮城峡蒸留所。創業者の竹鶴政孝(1894〜1979年)が1969年、北海道余市町の余市蒸留所に次ぐ第2の蒸留所として開業した。
 連続テレビ小説「マッサン」人気で来場者が倍増し、2015年は過去最多の33万8000人が訪れた。「ドラマは竹鶴夫妻の物語だったが、工場は本物の国産ウイスキー造りに妥協を許さなかった竹鶴の情熱があふれている」。高橋智英総務部長(52)は説明する。
 竹鶴は「異なる蒸留所で作った性質の違う原酒をブレンドすると味わいが深くなる」との信念から、海に近い余市と対照的な山あいの宮城峡を選んだ。蒸留方法も変え、「余市の原酒は力強く男性的、宮城峡は女性的」と評される。
 豊かな自然や水のうまさは余市と共通する。「自然がウイスキーを熟成させる」と竹鶴は工場建設時の開発を最小限にし、電線も地中に埋設させるなど極力自然を残した。
 長谷川裕寿工場長(54)は「余市、宮城峡の両方を訪れ、竹鶴のウイスキーに懸けた思いを感じてほしい」と誇らしげに語る。

<メモ>宮城峡蒸留所では、ウイスキーの製造過程を見学できる無料のガイドツアー(10人以上は要予約)を行っている。試飲や買い物も楽しめる。営業時間は午前9時〜午後4時半。年末年始休業(臨時休業あり)。連絡先は022(395)2865。


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2016年04月08日金曜日


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