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高台移転の交番開所 震災殉職の遺志受け継ぐ

新庁舎内には、震災で犠牲になった警察官の遺影などが飾られた

 東日本大震災で全壊し、高台に再建された岩手県陸前高田市の大船渡署高田幹部交番が7日、業務を始めた。
 建物は鉄筋コンクリート2階建てで、延べ床面積約280平方メートル。太陽光発電で停電時には3日間、業務を継続できる。建設費は約1億4000万円。周辺の市役所仮庁舎や市消防防災センターなどとともに、災害時の活動拠点となる。
 建物内には祭壇を設けた。同交番をはじめ、震災で殉職した大船渡署員6人の遺影や被災した交番に残っていた警察のシンボルマーク「旭日章」を飾った。
 開所式で、高橋仁大船渡署長は「遺志を後世まで引き継ぎ、市民の安全を守るため全力で職務に励む」と決意を述べた。
 殉職警察官の遺族も式に出席。八幡平市の小林光伸さん(68)は、長男で同交番副所長だった新さん=当時(38)=を亡くした。祭壇に手を合わせ「心遣いがすごくうれしい」と感謝した。年3、4回は陸前高田市を訪れるといい「復興の様子を確認するのが生きがい。長男の遺志を継ぎ、できれば(新さんのおいの)孫に警察官になってほしいと思う」と話した。


2016年04月08日金曜日


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