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<原発避難>第二の古里再訪 宿泊格安で提供

宿泊施設が整備されるビルは通りに面し、向かい側には大きな広場がある

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故による避難者を支援する山形県米沢市のNPO「おいたまサロン」(竹田仁代表理事)が、市内に簡易の宿泊施設を整備する。地元に戻ったかつての避難者らが、「第二の古里」を訪ねて来た際に気軽に利用してもらう。避難者の友だちや親類らの利用も想定している。今月中旬に着工、7月の開所を目指す。
 開設場所は同市門東町のビル3階。延べ床面積約70平方メートルに和室2部屋とリビング、キッチン、トイレ付きユニットバスを備える。ビル内には、おいたまサロンが運営する避難者交流サロン「ふわっと」がある。
 総事業費は750万円で、NPO「ジャパン・プラットフォーム」(本部東京)から700万円の助成を受ける。利用料金は、傷害保険や光熱費用をカバーできる範囲内の1人500円前後を予定する。
 米沢市への避難者はピーク時で約3900人。今年3月現在では約770人が暮らす。大半が福島県からで、休日や長期休暇を利用して保養に来る元避難者も少なくない。借り上げ仮設住宅が手狭なため、来客の宿泊対応に苦慮しているケースもある。
 竹田代表理事は「『福島の家族』が米沢に来てこの施設を利用し、少しでも心休まる時間を過ごしてもらいたい」と話す。予約受け付けなどの管理を、避難者の自主運営にすることも検討しているという。
 震災直後、市内の雇用促進住宅団地に伊達市から子ども3人と母子避難した主婦柳沼瞳さん(37)は「友だちや知り合いが遊びに来てくれた時、泊まる場所に困っていたので助かる」と喜んでいる。


2016年04月08日金曜日


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