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<違法賭博>桃田選手ゆかりの福島「悲しい」

 被災地福島の期待を背負っていた桃田賢斗選手の不祥事発覚。東北の関係者に驚きと落胆が広がった。
 「明朗活発でリーダーシップのある生徒だった。(賭博は)何かの間違いじゃないかと思った。期待が大きかっただけに本当に残念だ」。福島県立富岡高バドミントン部で指導した顧問の大堀均教諭は、こう言って肩を落とした。
 富岡高と並ぶバドミントンの強豪、宮城・聖ウルスラ学院英智中高(仙台市若林区)バドミントン部の田所光男総監督(65)も「リオでメダルを獲得する可能性は十分あった。有望選手がこのようなことになり、とても残念で悲しい」と話す。
 桃田選手は香川県の親元を離れ富岡一中、富岡高に進学。両校は10年前から日本サッカー協会の提案で福島県が始めた連携型中高一貫教育の指定校として、バドミントン指導に力を入れる。桃田選手は富岡高に通っていた2011年3月、東京電力福島第1原発事故で避難し、同県猪苗代町で練習を再開。3年生の時に世界ジュニア選手権で優勝を果たした。
 それだけに「福島のみならず全国の期待を背負っており、まだ信じたくない」(福島県スポーツ課)と地元のショックは大きい。福島市で避難生活を送る富岡町出身の20代女性は「いつも福島のことを気に掛けてくれていたので残念でならない。まだ若いので次があると思いたい」と悔しげだ。
 田所総監督も「21歳といえば大人の仲間入りをしたばかり。法の順守を含め、周囲が大人としての分別を教えるべきではなかったか」と指摘した上で「しっかり反省し、人間として一回り大きくなってほしい」と語った。
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 バドミントン男子シングルスでリオデジャネイロ五輪の有力なメダル候補と期待されていた桃田賢斗選手(21)と2012年ロンドン五輪代表の田児賢一選手(26)=ともにNTT東日本=が、東京・錦糸町の違法カジノ店で賭博をしていたことが7日、分かった。
 遠征先のマレーシアから7日朝に急きょ帰国した両選手は、NTT東日本から聞き取り調査を受け、賭博への関与を認めた。報告を受けた日本バドミントン協会の銭谷欽治専務理事は桃田選手について、日本オリンピック委員会(JOC)にリオ五輪代表として「推薦できない」と話し、五輪出場は絶望的となった。両選手は8日に記者会見する。


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2016年04月08日金曜日


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