山形のニュース

<あこや会館>14年夏には未払い把握

 山形県職員の厚生施設「あこや会館」(山形市)が運営委託業者の経営不安から3月末に休館に陥った問題で、県は委託を始めて2年目の2014年夏には、業者が抱える複数の未払いトラブルを把握していたことが8日、分かった。所管する県総務厚生課の職員は上司に報告せず、対応の遅れが休館の一因になった。
 県総務厚生課によると、14年7月、委託先の山形市のホテル経営業者が、修繕費や火災報知機の点検費などの支払いに応じず、複数の取引先とトラブルになっているとの通報が寄せられた。その際、担当職員は委託業者に支払いを済ませるよう、自ら口頭で指導するにとどめた。
 昨年7月には料金滞納が原因であこや会館の代表電話が不通となったが、この事実も担当者は上司に伝えなかった。
 問題が課全体で共有されたのは、社会保障費の滞納に伴う差し押さえの通知があり、送電停止の予告が届き始めるなどした昨年秋以降だったという。
 県総務厚生課の小松伸一課長は「関係者から通報があるたびに担当者が業者を指導してきたが、組織として問題を共有しておらず、トラブルを完全に解消できなかった」と釈明する。
 複数の関係者によると、現在も未収金のある納入業者や、給料が未払いのままとなっている元従業員が多いという。
 県に通報した関係者の1人は「窮状を訴えても県は動いてくれなかった。問題を放置した責任は大きい」と憤る。
 委託業者の役員は「取引先や従業員から訴訟を起こされているわけでもなく、支払いについて問題があるとは考えていない」と話す。


関連ページ: 山形 社会

2016年04月09日土曜日


先頭に戻る