福島のニュース

<全村避難>住民の帰還 カタクリ心待ち

満開になったカタクリの花と大久保さん

 東京電力福島第1原発事故で全村避難中の福島県飯舘村でカタクリが満開だ。小宮地区の里山にある約30アールの自生地いっぱいに薄紫の花が咲いた。暖冬の影響で例年より1週間早い。
 地元の農業大久保金一さん(76)は15年前に自生地を見つけた。「群落は3倍に広がった。他にも自生地が点在し、村の宝だ」
 カタクリを守りながら、自宅で山野草や約10万株のスイセンを育てる。原発事故後も、支援するNPO法人ふくしま再生の会と「カタクリを見る会」を開き、桜の植樹を続けている。
 村は来年3月、避難指示が解除される見通し。「飯舘の自然の美しさを伝えたい。原発事故に負けず、桃源郷をここにつくって多くの人と交流したい」と願う。


2016年04月10日日曜日


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