山形のニュース

<競泳日本選手権>小関 攻めの泳ぎ五輪切符

男子200メートル平泳ぎ決勝 力泳する小関。後方は渡辺

 リオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権第5日は8日、東京辰巳国際水泳場で行われ、男子200メートル平泳ぎは小関也朱篤(ミキハウス、山形・羽黒高−日体大出)が2分8秒14で制し、2分9秒45で2位だった渡辺一平(早大)とともに派遣標準記録を突破して代表に決まった。北島康介(日本コカ・コーラ)は2分9秒96の5位で5大会連続の五輪出場を逃し、現役引退を表明した。

 長身スイマーに笑顔が戻った。ハイレベルなレースとなった男子200メートル平泳ぎを制した小関が初の五輪への切符をつかんだ。「プレッシャーはかなりあった。物足りない記録だが、(代表内定に)満足している」とほっとした様子だった。
 決勝前に勝負のポイントに挙げたのが「前半から積極的にいって後半に粘る」。序盤からレースを引っ張り、150メートルまでは世界記録を上回るペース。記録更新を期待する会場の声援は徐々に高まった。「ラスト50、25メートルがずっと課題」。最後はやや失速したが、2位を1秒以上突き放す快勝だった。
 スペイン・グラナダで充実した合宿を送り、自信を持って臨んだ大会。「不安が6割」と重圧も感じていた。100メートルで不本意な結果に終わり、自らの泳ぎを見つめ直す。「硬くて力んでいた」。短時間で修正したのがいい流れを生んだ。
 山形・羽黒高では目立った成績を残せず、日体大時代に一度は自由形中心に切り替えた苦労人。北島らのフォームを研究し、トップ選手に登り詰めた。
 目標の世界記録更新はお預け。「狙い過ぎると(泳ぎが)硬くなる。意識しないのは無理だが、記録を目安にすればメダルに近づく」。夢の舞台では自然体を貫く。(剣持雄治)

[小関也朱篤(こせき・やすひろ)]男子平泳ぎの新エース。昨年は日本選手権で2冠に輝き、世界選手権は200メートルで5位。山形・羽黒高、日体大出、ミキハウス。188センチ、84キロ。24歳。鶴岡市出身。


2016年04月09日土曜日


先頭に戻る