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<Eカルテ>佐々木信行/打線上出来いい流れ

解説者の佐々木信行さん

 東北楽天は5球団との対戦が一巡し、8勝4敗1分けで単独首位と素晴らしいスタートを切った。打線は上出来で、岡島や今江をはじめ、みんなが打っている。藤田、松井稼が故障したものの、後藤、福田、聖沢が代役として機能している。レギュラーと控えの間に差があり過ぎるときついが、代わりに出た選手がいいし、全てがうまく回っている状態だ。
 開幕前の課題だった遊撃も、新人の茂木がいい意味で予想を裏切っている。打撃もいいし、守備も無難で落ち着いている。外国人も課題だったが、ウィーラーが調子がいい。今は相手投手が「どこに投げたら抑えられる」というのではなく、ウィーラーの打ち損ないを待っている感じ。好調はたまたまではなく、昨季後半から続いているので、日本の野球に適応できるようになったと思っていい。ゴームズはまだ本調子になっていないが、打率は低くてもいいから長打がもう少し出るようになれば楽しみな存在だ。

<問題はリリーフ陣>
 投手陣は則本で3勝できたのが大きい。エースが勝てばチームとして軸になるものを持てるし、たとえ連敗モードに入っても「則本が止めてくれる」という安心感がある。他の投手もいい形で試合をつくれているし、先発陣の安定が今の順位の要因だ。則本以外の先発陣が2試合連続でKOされなければ、先発ローテーションを組み替えることはない。今後6連戦があるが、6枚目の先発はブリガム、レイといった外国人、2年目の安楽もいて余裕がある。
 問題はリリーフ陣が不安定なこと。先発が七回ぐらいまでいけばいいが、五、六回で降りた時に投げる投手がいない。青山、リズにもう少ししっかりしてもらいたい。あとは松井裕。今のところ失敗はしていないが、何とか抑えている感じがする。真っすぐでの空振りが少なく、コースを狙ったり他の球種で交わそうとしたりしているのが不安だ。

<対応力あるオコエ>
 新人のオコエは最初に見た時は打撃がまだまだという印象だったが、環境への順応性、対応力がすごい。何かを持っている雰囲気もある。今は一生懸命練習して、いいプレーを見て、たまに試合に出て、と1軍でしか味わえない経験をしている。阪神の鳥谷も最初は1軍のスピードに慣れなかったが、1年で変わった。ずっと見ているとそれが当たり前になるし、いいものを見せて経験させるのが一番大事。いい選手は1軍に置いて育てた方がいい。
 今、チームもいい流れで来ている。オコエを2軍に落として選手を入れ替えることで全体のリズムが崩れる可能性がある。オコエ自身の力がどうこうというのではなく、いい流れをあえて変える必要はないと思う。
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 梨田昌孝新監督率いる東北楽天の戦いぶりについて、今季は元ロッテ捕手の佐々木信行さん、元東北楽天投手の山村宏樹さんの2人に随時、解説してもらいます。


2016年04月12日火曜日


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