岩手のニュース

防災センターのコンクリ片 追悼施設の礎に

運び込まれたコンクリート片の前で手を合わせる野田市長(前)ら関係者

 東日本大震災で避難した住民の少なくとも120人以上が犠牲になった岩手県釜石市鵜住居地区防災センターの解体後のコンクリート片を、市がセンター跡地に整備する「祈りのパーク」の一部に活用するための搬入作業が11日、現地であった。
 センターは市指定の津波避難場所ではなかったが、訓練時の避難先に使われたことで大勢が逃げ込んだ。解体は2014年2月に完了し、発生した420立方メートルのコンクリ片の多くを盛り土工事に利用。残り70立方メートルのうち、10立方メートルをパーク内に造成する高さ5メートルの丘の基礎に埋め込む。
 同日はトラックがコンクリ片を運び込む様子を遺族と市関係者が見守り、黙とうした。野田武則市長は「犠牲者に心からお悔やみ申し上げる。センターで起きたことは市が永遠に検証を続け、二度と悲劇が起きないようにする」と語った。
 センター解体を巡っては一部遺族に保存を望む声があった。市震災メモリアルパーク整備検討委員会の議論でコンクリ片の再利用の意見が出た。
 パーク隣接地には津波伝承施設を建設し、センターの備品や壁を展示する予定。パークは本年度、伝承施設は17年度の完成を目指す。


2016年04月12日火曜日


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