岩手のニュース

<漂流ポスト>涙流し楽になって 部屋整備

閲覧用の部屋で寄せられた手紙を読む赤川さん

 東日本大震災などで亡くなった人への手紙を受け付ける「漂流ポスト3.11」をカフェに設ける岩手県陸前高田市広田町の赤川勇治さん(66)が、手紙閲覧用の部屋を新たに整備した。「思い切り涙を流すことで気持ちが楽になれば」と願う。
 赤川さんは、遺族らが胸の中のわだかまりを打ち明ける場にしてほしいと、2014年3月にポストを開設した。
 「今も罪悪感が心の中にあります。もっと強く引き留めたら行かなかったのでは」「まだ、時々泣いちゃいます。ごめんね」。文面は自責の念や追慕の情であふれる。
 事故や病気で家族らを失った人からも届き、現在は約180通を数える。カフェを訪れ「故人に会えた気がする」と語る人もいる。
 赤川さんは手紙を希望者に見せるが、読んだ遺族らが周囲に遠慮して感情を抑える様子が気になっていた。閲覧部屋は木造平屋の約10平方メートル。塗装などを施し4月下旬に使用を始める。
 赤川さんは「まだ心を開けない人がいると思う。話したり書いたりできなくても、手紙を読み『自分だけじゃないんだ』と感じてほしい」と話す。
 手紙は非公開や匿名も可。宛先は〒029−2208陸前高田市広田町赤坂角地159の2、森の小舎「漂流ポスト3.11」。


2016年04月12日火曜日


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