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大型放射光施設 宮城・大郷に誘致へ結束

シンポジウムで講演する高田教授

 大型放射光施設の宮城県大郷町誘致を目指し、同町を含む黒川郡の3町1村でつくる大郷町東北放射光施設誘致促進協議会(会長・赤間正幸大郷町長)は10日、機運醸成に向けたシンポジウムを同町文化会館で開いた。
 町民ら約350人が参加。赤間町長は「放射光施設は町にとって、産業創出という意味合いを持つ大切な施設。実現のため地域が一体となって取り組んでいきたい」とあいさつした。
 講演では東北大総長特別補佐で多元物質科学研究所の高田昌樹教授が放射光施設の歴史や仕組み、ナノレベルの研究解析と産業との関わりなどを分かりやすく紹介した。
 高田教授は「東北に放射光施設が建設されれば、復興を超え世界の研究開発のエンジンとなり得る」と強調。「施設に対する企業の需要は高く、東北がシリコンバレーのようになるのも夢ではない」と訴えた。
 質疑応答では東京電力福島第1原発事故の影響からか「放射光施設から放射性廃棄物が排出されるのではないか」といった質問が出たが、高田教授は「放射光施設は基本的には医療用エックス線と同じ仕組み。放射性廃棄物は出ない」と答えた。
 放射光施設を巡っては東北の7国立大による東北放射光施設推進会議が昨年6月、丸森町を「最適」、松島、大郷両町を「適する」と評価した。県は当初誘致に積極的だったが、巨額負担などを理由にトーンダウンさせた。


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2016年04月13日水曜日


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