宮城のニュース

<メガホン>人間力

加藤由希子さん

 プロ野球やバドミントン選手の賭博問題でこの半年間、スポーツの悪い話題がクローズアップされた。一方、けなげなアスリートの姿を何度も目にした。ここで少し触れたい。
 1月、やり投げでパラリンピック出場を目指す当時仙台大4年の加藤由希子(現SMBC日興証券)を取材する機会があった。
 学生の身分で大会の遠征費を工面するのは一苦労。上位に食い込めば賞金が出る国際試合もあるが「飛行機代の足しになる」のが関の山だ。持ち前の明るさで笑い話にしたが、苦労は計り知れない。
 各競技のトップ選手の拠点、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターを訪れると、敷地内ですれ違う選手に「こんにちは」と当たり前のようにあいさつする。見ず知らずの記者であろうが関係ない。
 センターの玄関には「人間力なくして競技力向上なし」と書かれた日本オリンピック委員会(JOC)の橋本聖子選手強化本部長のメッセージがある。大半の選手がその言葉を胸に刻んで競技に打ち込んでいると実感した。(剣持雄治)


2016年04月13日水曜日


先頭に戻る