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「ローラ」モデル女性 自分と44年後の初対面

末盛さん(左)の案内で「LOLA」と対面し喜ぶドローレスさん

 岩手県一戸町出身の彫刻家舟越保武さん(1912〜2002年)の代表作として知られる頭像「LOLA(ローラ)」のモデルになったスペイン人女性が12日、作品が常設展示されている盛岡市の県立美術館を訪れた。完成44年後の初対面に「長年の夢がかなった」と感激した様子だった。
 モデルの女性はスペイン・セビリア出身の主婦ドローレス・ロペスさん(59)。息子のアレジャンドロさん(35)が所属するカナダの人気サーカス劇団「シルク・ドゥ・ソレイユ」が日本公演するのを機に、念願の来日を果たした。
 頭像は大理石製で高さ40センチ。1970年のスペイン旅行中にドローレスさんの風貌に魅了された舟越さんが、帰国後の72年に制作した。
 舟越さんの長女末盛千枝子さん(75)に案内され、作品を鑑賞したドローレスさんは「若いころの自分に会えたようでうれしい。偉大な芸術家にモデルに選んでもらえた」と喜んだ。
 舟越さんは制作後、クリスマスに毎年送られてくるドローレスさんの写真を基に、約10年にわたって十数点の「LOLA」を残した。
 同館学芸員の吉田尊子さん(46)は「1人を長く題材にした舟越氏の作品は他に例がない」と話す。


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2016年04月13日水曜日


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