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離乳期の子と母支援 多賀城市が独自検診事業

 宮城県多賀城市は本年度、離乳期の1歳児を対象に独自の乳児検診制度をスタートさせる。一人歩きをしたり歯が生えたりと乳児から幼児への成長に戸惑う親に、不可欠な子どもへの働き掛けを体験してもらう。離乳期の適切な発達を総合的に支援するのは、県内では初めての取り組みだという。
 「1歳児come☆かむ広場」と銘打った取り組みは市内の1歳児約600人とその親が対象。保健師や栄養士、歯科衛生士が連携しながら、1歳児の発育や発達に必要な働き掛けを親に伝授する体験事業に取り組む。
 具体的には体を動かす遊びや絵本読み聞かせ、手づかみの食事体験、歯磨き指導などを行う。会場は、JR多賀城駅前に今月新築移転したばかりの市子育て支援センター。施設の事業紹介や利用登録も進める。
 核家族化の進行で、親の多くは出産まで乳幼児に接する経験がなく、相談相手も少ない。市に寄せられる育児相談の件数は、離乳と歩行が始まる1歳前後が生後1〜2カ月に続き多い。
 1歳前後に離乳や話し掛けなどが行われないと、法定の1歳6カ月検診で名前を呼ばれて振り向くなどの課題を達成できず、経過観察扱いとなる確率が高まるという。市によると、経過観察の子どもはこの10年で約2倍に増えた。
 市健康課は「市内は転出入が多く、1人で子育てする母親が少なくない。適切な情報を伝えて経過観察の子どもを減らし、本当に配慮が必要な子のケアを充実させたい」と話す。


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2016年04月14日木曜日


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