広域のニュース

倒産最少315件 東北、復興需要続く

 東京商工リサーチ東北支社がまとめた東北の2015年度の企業倒産状況(負債額1000万円以上)によると、倒産件数は前年度比10.3%減の315件で、1967年度の調査開始以降、最も少なかった。東日本大震災の復興需要が続いているほか、被災企業への支援体制も手厚いことから低水準となっている。

 負債総額は前年度比4.4%減の730億3600万円。直近の10年間では13年度に次ぐ少なさだった。
 県別倒産件数は表の通り。福島を除く5県で減少。福島は減少傾向が続いていたが4年ぶりに増加に転じた。
 業種別ではサービス業が70件(前年度比24.7%減)で最多。建設業66件(34.7%増)、小売業59件(3.5%増)と続いた。建設業は震災復興需要の勢いが収まりつつあることから4年ぶりに増えた。
 原因別では販売不振が191件で6割を占めた。震災関連の倒産は32件だった。倒産の形態別は破産が256件、資本金別は1000万円以上5000万円未満が129件でそれぞれ最多だった。
 10億円超の大型倒産は2件増の16件。負債総額が大きい倒産はコーティング製品製造販売のソマテック(宮城県大和町、60億円)、ガソリンスタンドなど経営のコマレオ(米沢市、39億円)、水産加工のシンコー(石巻市、37億円)など。
 東北支社は「建設業の倒産が増えるなど、復興需要が旺盛でなくなってきた影響が徐々に表面化している。震災関連の補助金の減少や東京電力福島第1原発事故の賠償金の減額などで経営環境が厳しくなる可能性がある」と指摘する。


関連ページ: 広域 経済

2016年04月14日木曜日


先頭に戻る