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<楽天>E番ノート/年輪

 東北楽天が1―0で逃げ切り勝ちした10日の日本ハム戦。七回無死一、二塁のピンチを切り抜けた先発釜田が嶋と共に右手を突き上げたシーンは印象的だった。実はここで釜田をもり立てていたのが三塁手今江だった。
 先頭の田中賢に四球を与えた直後、今江は釜田に近づくと肩を寄せて言った。
 「ゼロで抑え続けてきた試合でも、絶対に耐えなければならない場面が来る。それが今なんだ。頑張れ」
 釜田はこの後中田に左前打を許しても闘争心を失わず、近藤、レアードを連続三振に仕留めた。続く2死一、二塁、今江はもう一度マウンドへ向かい、少しだけ声を掛けた。
 「間合いを取っただけ」と言うが、狙いは「二つアウトを取り、持ち直した時にちょこんと打たれてしまう場合がある。気合十分になっていた釜田を今度は少し冷静にさせたかった」。
 ロッテ時代の2005年、10年に日本シリーズMVPに輝くなど、修羅場をくぐり抜けてきた年輪はだてではない。その後、四球によるけがで出場選手登録を抹消されたが、チームを引っ張る兄貴分の一人として大いに期待したい。(金野正之)


2016年04月16日土曜日


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