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<熊本地震>悲しみの光景 震災と酷似

熊本地震で倒壊した家屋=15日午後3時34分、熊本県益城町宮園

 熊本地震の発生から一夜明けた15日、最大震度7を記録した熊本県益城町に入った。町中心部は家屋の倒壊が相次ぎ、ブロック塀や屋根瓦、ガラスが散乱していた。壊れた自宅前でぼうぜんと座り込む人、家族を亡くし涙を流す人。5年前の東日本大震災と酷似した悲しみの光景が、1000キロ以上離れた熊本の被災地に広がっていた。
 気温27度。季節外れの暑さで、日差しがじりじりと照り付ける。半袖姿で自宅の片付けに追われる被災者や、タオルで汗を拭いながら屋根を修理する人たちがいた。
 熊本市の東隣にある人口約3万5000の益城町。役場の西約1.5キロ、住宅地の馬水地区に向かった。倒壊した木造家屋が道路をほぼふさぐ。2階建てアパートは1階部分が完全に押しつぶされていた。墓石や道路標識が転がり、車両は通行できない。
 自宅が全壊し、14日夜は近所の駐車場で車中泊した無職萩元満男さん(85)は変わり果てた馬水地区を見つめ、言った。「一瞬でこんな状況になった。震災とはこういうものなのか、という思いだ」
(東京支社・小沢邦嘉、報道部・河添結日)


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2016年04月16日土曜日


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