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<熊本地震>東北のDMAT出動

航空自衛隊松島基地で輸送機に乗り込むDMATのメンバー=16日午後7時40分ごろ、東松島市

 熊本、大分両県で地震被害が拡大する中、東北の災害派遣医療チーム(DMAT)が16日、現場へ出動した。負傷者の生存率が大きく下がるとされる「発生72時間」をにらみ、東日本大震災の経験を生かして迅速な救急救命に当たる。

 厚生労働省の派遣要請を受け岩手、宮城、山形、福島4県の8チーム40人が16日午後8時ごろ、航空自衛隊松島基地(東松島市)から輸送機で福岡県の築城(ついき)基地へ向かった。医師や看護師、薬剤師によるチームが状況に応じて熊本、大分などで活動する。搭乗前、福島県立医大の医師塚田泰彦さん(49)は「5年前の恩を返したい」と誓った。
 派遣について岩手県の担当者は「九州から多くの支援をもらった。力を尽くしてほしい」、山形県も「一人でも多くの人を助けられれば」と期待した。
 石巻市の石巻赤十字病院は同日、医師や看護師、薬剤師ら15人の救護班を独自に熊本県に派遣した。自治体などの要請はないが、災害時の救急医療は一刻を争うとの金田巌院長の判断で出動に踏み切った。
 救援物資の発送も本格化した。仙台市は、備蓄する食料や生活用品などを10トントラック1台に積んで提供先の熊本市へ出発。職員2人を17日、同市に派遣し支援のニーズを探る。現地入りする仙台市危機管理課の若生明智担当課長は「何が必要なのか、しっかり見聞きしてきたい」と話した。
 石巻市は災害相互応援協定を結ぶ熊本県八代市に食料などを搬送。職員3人を派遣し「災害対策本部の運営などを支援したい」と意気込んだ。気仙沼市は災害時支援協力協定を結ぶイオンリテールを通じ、熊本県災害対策本部にブルーシート300枚を提供した。
 相馬市は熊本、宮崎両県の11市町村に毛布600枚などを発送した。立谷秀清市長は「支援を通じ市民にも災害への備えを喚起したい」と語った。
 陸上自衛隊東北方面隊(仙台市)は16日、人命救助や生活支援の任務に当たる約1700人の部隊を熊本市の西部方面隊管区内に派遣した。


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2016年04月17日日曜日


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