岩手のニュース

被災地慰問引退 癒やしのポニー後継を

被災者との触れ合いに活躍したアンディ

 2012年から東日本大震災の被災者を元気づけてきた「馬っこパーク・いわて」(岩手県滝沢市)の雌のポニー「アンディ」が高齢となり、被災地訪問から退くことになった。24歳で人の年齢にすると90歳を超える。同園は後継馬購入のためインターネットで小口資金を募るクラウドファンディングを始めた。「アンディに余生をゆっくり過ごさせたい」と協力を呼び掛ける。
 運営するNPO法人「乗馬とアニマルセラピーを考える会」(盛岡市)によると、アンディは1992年に同園で生まれた。賢く穏やかな性格で、毎週開催する障害のある子どもを癒やす「ホースセラピー」などで活躍してきた。
 同園は2012年、被災地を励まそうと沿岸の幼稚園や老人ホームへの訪問を始めた。乗馬や餌やりを通して触れ合いを楽しんでもらう取り組みで、訪問は既に100回を超えた。
 アンディは主役として毎回の訪問に参加。体高が約1.2メートルで同園のポニー7頭の中で唯一、馬車を引くことができる。多くの子どもたちが歓声を上げた。
 沿岸被災地へは輸送車で運ぶが、滝沢市から片道3時間かかる場合もあり、アンディにとって負担が大きくなった。今年からは近くの幼稚園などで触れ合いを続ける。菊地誠園長(66)は「長い間、活躍してくれた。今後は体調に細心の注意を払い、無理なく活動させたい」と話す。
 同園はアンディの後継ぎを購入しようと、3月にクラウドファンディングを始めた。出資額は1口3000〜15万円。金額に応じ、オリジナルグッズや乗馬体験券を贈る。
 17日までに約90万円が集まり、目標120万円の4分の3に達した。菊地園長は「喜んでくれる子どもたちの期待に応えたい」と語る。募集は5月16日まで。連絡先は同園019(688)5290。


2016年04月18日月曜日


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