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<熊本地震>今こそ恩返し 東北でも支援の輪

ラグビーイベントの会場に置かれた募金箱=17日、石巻市総合運動公園

 熊本、大分両県を中心に広がる地震被害で、東北では17日、救援、支援の動きが本格化した。「今こそ恩を返す時」。東日本大震災当時を振り返り、九州の被災地に思いを寄せた。
 社会人ラグビー釜石シーウェイブス(岩手県釜石市)と船岡自衛隊ワイルドボアーズ(宮城県柴田町)の試合が17日、石巻市総合運動公園であった。2019年ラグビーワールドカップ(W杯)の釜石市開催と宮城県石巻市のキャンプ地誘致活動をアピールするのが狙い。会場に熊本地震の募金箱を置いた。
 石巻ラグビーフットボール協会が急きょ企画。募金のほか、パンフレット(1部300円)の売上金の一部を支援に充てる。熊本市、大分県ともに19年W杯の開催地。協会の佐々木勝男会長は「ラグビー仲間として、すぐに支援しなければと思った」と話した。
 スーパーのユニバース(八戸市)は青森、岩手、秋田各県の全55店に募金箱を設置。岩手県田野畑村は18日から役場などで熊本県への義援金を受け付ける。秋田県にかほ市の仁賀保高生徒有志は16、17両日、市内での観桜会で支援金を集めた。
 人や物の支援も加速する。東北電力は17日、宮城、福島両支店の高圧電源車など車両計15台、作業員計41人を熊本県に派遣。避難所、医療機関などへの電力供給や停電の復旧に当たる。
 九州電力から要請があった。仙台市内での出発式で原田宏哉社長は「真心を込めて活動してほしい」と訓示。派遣隊長の金田洋悦配電部課長は「1分1秒でも早く電気を届けたい」と誓った。
 宮城県は18日、危機対策課などの職員4人を熊本県の現地災害対策本部に派遣する。支援物資の配送事務を手伝い、宮城県からの避難者の安否を確かめる。同課は「有効な支援ができるよう情報収集に努める」と話した。
 岩手県遠野市は16、17両日、友好都市の熊本県菊池市に向け、防災協定を結ぶ愛知県大府市などを通して飲料水などトラック3台分を超える物資を送った。菊池市は震災時、後方支援拠点の遠野市を食料提供や職員派遣で後押しした。遠野市は「支援に協力したいという市民の声も届けたい」と言う。山形県は17日、コメや飲料水など10トントラック1台分を熊本県へ配送した。


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2016年04月18日月曜日


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