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<楽天>金刃と青山 中継ぎ陣に光明

貴重な中継ぎ左腕として安定した働きを見せる金刃=12日、コボスタ宮城
投球フォームを修正して復調した青山=12日、コボスタ宮城

 開幕からまずまずの滑り出しを見せながら、現在5連敗中と元気のない東北楽天で、光明が見いだせるのが中継ぎ陣が安定しつつあることだ。中盤の六、七回の中継ぎとして、金刃憲人、青山浩二両投手が役割を果たし、先発陣と八、九回を担う福山博之、松井裕樹をつなぐ継投パターンが見え始めてきた。
 今季は終盤の継投が決まらずに落とす試合が多く、9敗のうち救援陣に黒星が五つ付くなど、ブルペンの充実が課題だった。
 延長十二回を戦った17日のソフトバンク戦は、九回以降に松井裕らが打たれて敗れたものの、先発釜田佳直が五回途中で降板してから八回終了まで無失点と今季一番の継投を見せた。
 釜田に代わり、五回2死一、三塁で登板した左腕金刃が左打者相手に期待通りの働きを見せた。長谷川勇也(山形・酒田南高−専大出)を左飛で仕留めて火消しをすると、イニングまたぎになった六回は、先頭から左打者3人をあっさりと内野ゴロに打ち取った。17日を含め登板6試合で無失点と存在感を発揮している。「変化球の精度を高め、この調子でいい仕事をしたい」と頼もしい。
 続く青山も七回の1イニングを投げ、内川聖一、松田宣浩ら中軸を相手に無安打無失点。開幕から登板した5試合までは5回9失点と不振だったが、球離れのぎりぎりまで体の開きを我慢する投げ方に修正。武器のスライダーに切れが戻った。青山は「打者がスライダーを真っすぐと見間違えるような軌道で投げられている」と復調の兆しをつかんだ。
 先発が5回を投げ切れなかったのは17日の釜田だけ。それは六、七回を抑える計算が立つ投手がいなかったことの裏返しでもある。ブルペンの手薄さから、先発を引っ張りすぎたり、福山を出し惜しみしたりして敗れた試合もあった。それだけに金刃、青山の存在は頼りになりそうだ。
 与田剛投手コーチは「2人は試合を通じて状態を上げてきた。救援陣の形が少し見えてきた」と評価。その上で「年間通して全員がいい状態を保つのは難しい。誰かが悪いときはカバーすることが大切」と、さらなる救援投手の台頭を待っている。(佐々木智也)


2016年04月19日火曜日


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