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<秋田知事>任期1年 支持盤石3選出馬濃厚

自身の政治資金パーティーで、残り1年の抱負を支援者に語る佐竹知事=2月19日、秋田市

 佐竹敬久秋田県知事(68)は、2期目の任期満了まで19日で残り1年となる。県政運営に目立った失点はなく、県議会の7割超を「与党」とする盤石な支持基盤から、周辺では「3選立候補は確実」との見方が強い。衆参同日選がささやかれる中、次期知事選に向けた動きはなく、無投票だった前回2013年同様、早くも独走ムードが漂う。
 「一つの物事をやるのに少なくとも(3期)12年は必要。本人は何も言わないが必ず立ちますから」
 佐竹氏は2月、秋田市内で政治資金パーティーを開催。席上、有力支持者の村岡淑郎県商工会連合会長は、佐竹氏の3選出馬を「予言」してみせた。

<民進は「参院選優先」>
 次期知事選について、佐竹氏本人は4月1日の定例記者会見で「もう少し落ち着いてから考えたい」と述べるにとどめた。
 周辺は3選出馬は既定路線とみる。全国一のスピードで進む人口減対策を巡り、県は昨年10月、地方版総合戦略「あきた未来総合戦略」を策定。19年度までの5年間に集中して取り組む施策を明示し、佐竹氏は「県としてやるべきことをやる」と意欲を見せた。
 今のところ、県政運営は堅実で、支持基盤は安定する。県議会では与党の自民、公明両党に加え、前回知事選で佐竹氏を支持した社民党が43議席中計32議席を占める。他会派の県議も「全体的に知事と敵対する感じではない」と明かす。
 佐竹氏が初当選した09年知事選で対抗馬を立てた旧民主党を引き継ぐ民進党県連幹部は「準備をしなければと思うが、参院選が優先」と語り、動きは鈍い。
<健康不安説打ち消す>
 佐竹氏にとって数少ない不安材料は、11年4月に脳出血で入院した健康問題だ。一時は後継を巡り、複数の名前が浮上した。
 その一人の穂積志秋田市長は、佐竹氏同様、任期が残り1年。5日の定例記者会見では身の振り方について「白紙」を強調した。
 佐竹氏と穂積氏は、県民会館と市文化会館に代わる新文化施設を共同で整備するなど連携が深い。ある秋田市議は「穂積氏は、佐竹氏が出るなら(知事選は)ないだろう」と打ち消す。
 健康不安説を一蹴するかのような発言も目立つ。
 昨年12月の県議会答弁では、海外出張先の空港で「パスポートの顔写真と違う」と入国管理当局に事情を聴かれた逸話を披露。入院などで体重が一時15キロ減り、別人と見られたという。発言に対し、知事周辺は「健康面への自信の表れでは」と解釈。3期目への意欲と臆測を呼んだ。
 前回知事選で、佐竹氏は前年の県議会9月定例会で出馬表明した。今年は7月の参院選に加え、衆院選が同日選になれば二つの国政選挙が間に入ることになる。知事選の構図は国政選の行方も鍵を握りそうだ。


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2016年04月19日火曜日


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