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<中間貯蔵>本格輸送始まる 福島・大熊から

輸送用のトラックに廃棄物の入った袋を積み込む作業員=18日、大熊町大川原南平地区

 環境省は18日、東京電力福島第1原発事故で発生した福島県内の除染廃棄物を中間貯蔵施設(同県大熊町、双葉町)に運び込む本格輸送を始めた。初日は大熊町大川原南平地区の仮置き場から、約15キロ離れた町内にある中間貯蔵施設の一時保管場に搬出した。
 現地では搬出に立ち会った井上信治環境副大臣が「安全で安心な輸送が最重要だと肝に銘じてほしい」と作業員に訓示。除染廃棄物1立方メートルが入った保管専用袋24個をトラック4台に積み込んだ。
 環境省は2015年度の試験輸送で、県内全43市町村から廃棄物約4万5000立方メートルを中間貯蔵施設の一時保管場に搬入した。本格輸送が始まる本年度は3倍超の約15万立方メートルを運ぶ計画で、このうち大熊町からが最大の約1万3500立方メートルに上る。
 ただ、同じ施設予定地の双葉町は用地買収が進んでおらず、本格輸送ではなく試験輸送を継続する形での廃棄物搬入しか認めていない。2町全体でも用地契約は3月末現在、予定面積約1600ヘクタールの1.4%に当たる約22ヘクタールにとどまり、多くの課題を抱えたままの本格輸送開始になった。
 井上氏は「用地交渉の人員を増やす。地権者に理解していただけるよう、より丁寧にスピードアップして交渉したい」と話した。渡辺利綱大熊町長は「地権者に今まで以上に親身に寄り添って対応してほしい」と注文した。


2016年04月19日火曜日


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