福島のニュース

<福島県立医大>新薬開発から実用化一環研究

先端臨床研究センターなどに掲げる看板と関係者

 新薬開発から臨床研究、診断・治療までを一貫して手掛ける「先端臨床研究センター」が福島県立医大(福島市)に完成し、開所式が18日、現地であった。疾患の早期発見につながる高度医療機器を導入、東京電力福島第1原発事故で高まった健康不安の解消と中長期的な「安心安全」の確保を目指す。
 原発事故からの復興を健康面から支える同大の「ふくしま国際医療科学センター」の一部門。県の基金などを活用し、構内に地上3階、地下1階の建物(延べ床面積5400平方メートル)を整備した。
 がんや認知症を早期発見できる陽電子放射断層撮影装置(PET)と磁気共鳴画像装置(MRI)を統合した国内第1号の診断装置を備える。薬剤製造に使う高性能のサイクロトロン加速器も導入した。
 6月に本格稼働し、当初は約20人体制で研究などに当たる。国際的な管理基準を満たし、治療薬の研究開発から実用化までを1カ所で担う施設は国内では例がないという。
 県立医大の菊地臣一理事長は「センターが県民の健康を見守り、復興の一助となることを願う」と述べた。
 同様に学内に整備された放射線医学総合研究所(放医研)の福島研究分室の開所式もあった。日常生活圏での放射性物質の分布や移行に関する研究などに取り組む。


関連ページ: 福島 社会

2016年04月19日火曜日


先頭に戻る