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<熊本地震>二つ断層帯 本震で同時に動いた

現地で確認された布田川断層帯の地表露出部分(東北大災害研提供)

 熊本地震の現地に専門家を派遣した東北大災害科学国際研究所(仙台市青葉区)は19日、所内で調査報告会を開き、地表に露出した断層を長さ十数キロにわたって確認したと発表した。露出した断層は布田川(ふたがわ)、日奈久(ひなぐ)の両断層帯に沿っており、場所によっては地表が最大で幅約2メートルずれていた。
 震度6強、マグニチュード(M)7.3を観測した16日の本震は、これまで布田川断層帯で発生したと考えられていた。
 これに対して遠田晋次教授(地震地質学)は、布田川、日奈久の両断層帯が本震で同時に動いたと指摘した。まだ動いていない周辺の断層に、ひずみがたまっている可能性があるという。
 活断層が動いても地震の規模がM6.8より小さいと、断層は地表に現れにくい。14日の前震はM6.5で地表で断層は確認されていなかった。今回の調査で確認された地表断層は本震で出現したとみられる。
 また、建築物の被害について調査した村尾修教授(都市防災)は「(建築基準法で耐震基準が強化された)1981年以前に建築された古い木造家屋に被害が集中している。国内の地方都市に共通する課題で(発生が予想される)南海トラフ地震でも問題になる。耐震化を進めることが重要だ」と述べた。


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2016年04月20日水曜日


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