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<北海道新幹線>片思い?広がり欠く青函連携

青函圏の連携を図ろうと6回目の開催となった商談会=15日、函館市

 北海道新幹線開業で深まるかにみえた青函圏の企業連携が思ったほど活発化していない。青森、函館両商工会議所や地元銀行によるマッチングが実った案件も食品関連に集中し、業種の広がりを欠く。青森側の関係者からは「青函連携に期待したいが、函館側はそれほどでもない。まるで片思い」との声が上がっている。
 函館市内のホテルで15日にあった両商議所主催の商談会。事業提案する青森側13社に対し、函館側は32社が参加したが、説明を聞くだけで個別商談には参加しない社も目立った。
 青森側からは「観光客の多い函館で売りたいが、北海道は有名なお菓子が多くハードルは高い」(製菓)、「青森は青函一体で盛り上げたいが、函館はそれだけでブランド。関係は対等ではない」(食品)との声が聞かれた。
 商談会は青森商議所が提案し2013年にスタート。開催地側にもう一方が売り込む形で、原則半年ごとに交互に開催してきた。計6回の参加企業は延べ青森119社、函館107社とほぼ同数。
 連携して商品化にこぎ着けたのは食品関連の計11件。ただ、うち5件は青森の製菓業2社が同じ函館の乳業会社が提供した材料で開発した菓子で、少数の企業同士の連携が目立つ。
 青森商議所の担当者は「終着駅から通過駅になったことへの危機感がある青森と、函館では温度差がある。今回も函館側にもう少し来てほしかった」と話す。
 函館商議所の担当者は「観光の町なのでおもてなしは得意だが、積極的に動く感じではないかもしれない」と函館商人の気質を説明する。
 地元金融機関によるマッチングも低調だ。青森銀行(青森市)が12年から北洋銀行(札幌市)と取り組む青函圏の企業マッチングも食品関連2件のみ。担当者は「函館が青森を有望市場と捉えていない。青函連携という掛け声が先行している」と指摘する。
 函館地区に7拠点を置くみちのく銀行(青森市)は「函館経済は観光以外は青森以上に疲弊している。幅広い業種での連携は厳しいかもしれない」とみる。


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2016年04月20日水曜日


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