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<ナスカの地上絵>舌を伸ばした動物を発見

発見された空想上の動物とみられる地上絵(山形大提供)
空想上の動物とみられる地上絵の復元図。左側が頭部で、二つの目と垂れ下がる舌。右は胴部で足とみられる8本がある

 南米ペルーの世界遺産「ナスカの地上絵」を研究する山形大人文学部付属ナスカ研究所は19日、全長約30メートルの「舌を伸ばした動物」の地上絵を発見したと発表した。同様の図柄を描いた土器は確認されているが、地上絵の発見は初めてだという。
 地上絵は、ナスカ市街地から20キロメートル以上離れたナスカ台地の中央部で見つかった。有名なハチドリの地上絵よりも数百年古く、紀元前400〜同200年の制作とみられる。発見場所は、当時の大神殿「カワチ」に通じる巡礼路の近く。
 絵の左側が動物の頭部で、下に向かって舌を伸ばしている。右側の胴体には斑点や、足とみられる突起が確認されている。空想上の動物と考えられるという。
 同研究所副所長の坂井正人教授は「巡礼路沿いの地上絵は人々が歩く際の道しるべ、もしくはそこを歩くこと自体が儀礼行為だったのではないかと考えていたところ、理論と一致する地上絵が見つかった」と話し、今後、巡礼路に関する調査を重点的に進める考えを示した。
 ペルー文化省と協力して地上絵の保護活動や学術研究を進めている同大は、これまで340以上の地上絵を発見している。


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2016年04月20日水曜日


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