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<防潮堤>石巻・雄勝9.7m着工へ 住民団体反対

 東日本大震災で被災した宮城県石巻市雄勝町中心部に建設が計画されている高さ9.7メートルの防潮堤を巡り、県は20日、着工する意向を住民団体に伝えた。延長約2キロのうち約300メートルの区域について9月にも工事を始める。住民団体は「断固反対」の意向を示している。
 県漁港復興推進室の梅本和彦室長や市雄勝総合支所の佐々木正文支所長らが雄勝町内で、地元の住民団体「持続可能な雄勝をつくる住民の会」と話し合った。
 梅本室長は「復興の遅れにつながらないよう工事を進める。引き続き景観や眺望について住民と話し合い、より良い防潮堤にしたい」と理解を求めた。
 住民の会は景観の悪化や環境への影響などを理由に、防潮堤の高さを震災前と同程度(4.1メートル)にするよう要望してきた。メンバーの千葉正人さん(64)は「護岸整備で十分。防潮堤は風光明媚(めいび)な浜と人とを遮り、人が来なくなる」と訴えた。
 県は2014年6月にあったまちづくり説明会で住民合意を得たとの認識だが、住民の会の高橋頼雄さん(48)は「計画以外の方法を住民に問うていない。ちゃんと合意形成するべきだ」と批判した。
 計画によると、河川部分(約1.5キロ)を除く防潮堤約2キロの事業費は約80億円。県は2018年度末の整備を目指している。


2016年04月21日木曜日


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