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<楽天>嶋奮い立つ 殊勲の執念打

12回東北楽天2死一、二塁、嶋が左越えにサヨナラ打を放つ(伊深剛撮影)

 七回途中から6投手が無失点リレーし、沈黙していた打線がようやく築いた延長十二回2死一、二塁。文字通りのラストチャンス。「ここで決めないと男じゃない」。東北楽天の主将、嶋基宏は奮い立った。
 3ボール1ストライクからの5球目、高め直球を振り抜いた。バットは折れた。「抜けてくれ」。打球が左翼手の頭上を越えたのは、本拠地のファンの大歓声が教えてくれた。
 チームは同一リーグ5球団との対戦2巡目に入ってから6連敗中。「逆転負けしたり、同じ選手に本塁打を浴びたり…。バッテリーとして反省していた」。責任感の強さは打撃面で裏目に出て、試合前まで5試合連続で無安打だった。
 結果は出ずとも「悔しさだけは忘れていなかった」。六回に左中間へ同点ソロを放つと、喜びを全身で表現した。梨田昌孝監督は「チームの雰囲気をがらっと変えてくれた」とたたえた。
 「少しでも力になれるよう、温かい気持ちを送り、日本を盛り上げましょう」。お立ち台で、嶋は熊本地震への思いを語った。「東日本大震災の時に助けられた。今度は僕たちがサポートする番」。野球の枠を超えて、支援を呼び掛けた。(佐藤理史)


2016年04月21日木曜日


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