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<熊本地震>激励のはがき 今度は自分が

はがきを書く阿部さん。震災直後、避難所に届いた手紙やはがきに励まされた(一部画像を加工しています)

 東日本大震災で被災した陸前高田市のすし店主阿部和明さん(62)が、熊本地震で余震が続く九州の知人たちを気遣い、はがきを書いている。5年前の震災直後、避難所に届いた手紙に勇気づけられた。「苦労を思わずにはいられない」と励ましの言葉をしたためる。
 「まだまだ不安の中、勇気出して元気出して頑張ってなど言える立場でもありませんが(中略)何かあったら来てください。いつでも皆さまを待っています」
 はがきにそう記す阿部さん。九州から店に来てくれた50人以上の客に送る予定で、熊本県内の人もいる。
 震災で店と自宅が流された阿部さんは、1000人以上が身を寄せた避難所で炊き出しに没頭した。約10日後、東京から1通の手紙が届いた。
 「生きていてくれて良かった!」「ご家族でわが家に住みませんか?」。震災前に1度来店した女性からだった。通信網が途絶えた状況で居場所を探し、送ってくれた。心遣いに涙があふれた。
 女性のツイッターでの呼び掛けで、約100件の支援物資が届いた。奮起した阿部さんは仮の店を再開。新たにできる市街地で再建を模索する。
 「あの手紙で勇気が出た」と阿部さん。「震災を経験し大変さが分かる。何もできず申し訳ないが、お世話になったお客さんに思いを伝えたい」と話す。


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2016年04月21日木曜日


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