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<史料ネット>歴史文化復興も必要 福島宣言

全国から関係団体が集まった交流集会で、活動の課題などについて報告する「ふくしま歴史資料保存ネットワーク」の阿部代表

 東日本大震災や原発事故といった災害から歴史文化をどう守るか−。歴史資料の保全に当たる全国の団体が、「文化の復興」などを柱にした「ふくしまアピール」を宣言した。資料の損失防止に向け、行政や市民などに一層の連携を呼び掛ける狙いだ。
 アピールは(1)被災地域の歴史が消えるのはつらすぎる(2)後世に残すべき資料の保全は現代のわれわれの責務(3)建物だけではなく歴史文化の復興も必要だ−の三つを柱に据えた。
 その上で実現には「人々のつながりが不可欠」と強調。被災した地域の住民や支援者らが力を合わせる重要性を唱えている。
 アピールは福島県郡山市で3月19、20日に開かれた「全国史料ネット研究交流集会」で発表された。震災と原発事故から5年の節目に合わせた会合で、宮城、山形、福島など全国から16団体が参加。民家や蔵に残された文書などの保全活動を報告した。
 地元の「ふくしま歴史資料保存ネットワーク」代表の阿部浩一福島大教授は「保全活動は震災、事故から5年、10年たっても続く。専門家や所蔵者だけが頑張るのではなく、それぞれの立場で無理なく続けることが大切だと意識を共有してほしい」とアピールの狙いを説明する。


2016年04月21日木曜日


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