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<リオ五輪>ボート大元、初出場へ力出し切る

リオデジャネイロ五輪アジア・オセアニア予選の男子軽量級ダブルスカルに出場する大元(左)中野組

 ボートのリオデジャネイロ五輪アジア・オセアニア予選が22〜25日に韓国の忠州で行われ、日本は軽量級ダブルスカルで3位以内に与えられる五輪切符を狙う。初出場を目指す大元英照(アイリスオーヤマ)は「年齢的にも精神的にも最後。ここでしっかり力を出し切りたい」と意気込む。

 持ち味はスタートの良さだ。「後半もスピードを持続させ、落ちない体力と技術があれば世界で戦える」と31歳は語る。
 宮城・塩釜高でボートを始めた2000年、シドニー五輪で入賞した武田大作(ダイキ)の姿を見て、「この舞台に立ちたい」と憧れを抱いた。仙台大を経て入社したアイリスオーヤマの先輩、須田貴浩と長年ペアを組んだ。
 須田は五輪に縁がなかった。2011年11月、須田は最終選考会を経ていったんは五輪アジア予選への出場権を手にした。しかし、日本スポーツ仲裁機構が選考は合理性を欠くと判断。日本ボート協会に対し取り消しを命じたことから12年4月の再レースが実施された。須田は敗れ、ロンドン五輪への道を断たれた。
 「今もあの感触、景色が残る。忘れたことはない。それをばねにやってきた」と五輪への思いをぶつけてきた先輩が今回、最後の最後で代表から漏れた。
 大元ができるのは予選を突破して、先輩の無念を晴らすことだ。「レース5分前に言い合うなど日々ぶつかり合った。須田さんにきつく言われたのも期待の裏返しだったんだと思う」
 韓国での大一番は中野紘志(新日鉄住金)と挑む。「気負わず、積極的なレースをしたい」。目の前に迫ってきたチャンスをつかもうとしている。(剣持雄治)


2016年04月22日金曜日


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