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<奥入瀬渓流>コケテーブル再出発 アートに

撤去前の昨年9月、剥がされたコケを修復した状態のテーブル(手前)
アート作品に生まれ変わるコケテーブル

 青森県を代表する観光地、十和田市の奥入瀬渓流にある「コケテーブル」が老朽化に伴い撤去され、地元の「星野リゾート奥入瀬渓流ホテル」が引き取った。ホテル側は自然の豊かさを伝えるアート作品として活用し、5月中旬に内覧会を開いて一般に公開する。
 テーブルは10年以上前、奥入瀬渓流の「白銀の流れ」の近くに設置された。天板全面がコケに覆われた様子から、自然ガイドの間で「コケテーブル」の愛称で親しまれていた。昨年9月に何者かがコケを剥がした際も関係者がすぐに修復した。
 テーブルを管理する青森県によると、脚などの老朽化が進み、今年3月に新しい物に交換した。撤去の連絡を受けたホテルが観光資源として引き取った。
 ホテルは奥入瀬が2013年に専門家が推す「日本の貴重なコケの森」に選ばれたのを機にコケに着目した。コケ好きな女性を対象に観察ツアーを展開。昨年5月には「渓流モーニングカフェ」というサービスを始め、宿泊客をコケテーブルに案内していた。
 アート作品の制作は市現代美術館が協力した。テーブルを分解しホテル1階のアートスペースの屋外に規則的に配置。準備中のコケテーブルができるまでの説明文とセットで、一つの作品に仕上がるという。
 ホテル関係者は「コケテーブルは人と自然がうまく付き合ってきた奥入瀬の象徴の一つ。作品を通じて景色だけでなく足元のコケを楽しむような観光を提案したい」と話す。


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2016年04月22日金曜日


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