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<ITER計画>原型加速器を組み立て

欧州から運ばれてきた加速器の一部

 量子科学技術研究開発機構の六ケ所核融合研究所(青森県六ケ所村)は21日、国際熱核融合実験炉(ITER)計画を進める実証設備取り付け開始の式典を開いた。来年5月ごろにも組み上がり、2019年までに試験を終える予定。
 組み立てるのはIFMIF(国際核融合材料照射施設)を実証する原型加速器。核融合で発生するエネルギーの大きな高速の中性子の衝突に耐える壁などの材料を開発する研究に使う。
 全長約20メートル。フランス、イタリア、スペインで作った入射器、高周波4重極線形加速器、超電導線形加速器などを組み合わせ、エネルギー量が9000キロエレクトロンボルトの重陽子ビームを作る。機構によると、重陽子のエネルギーは世界最大規模だという。
 ビームを液体金属のリチウムに当てて高速の中性子を発生させ材料を試験する。結果はITER建設に反映させる。ITERはフランスに建設中で出力50万キロワット、20年末の運転開始を目指している。同研究所の池田佳隆副所長は「世界最先端の装置を六ケ所村で組み立てる。前例のない取り組みに挑戦したい」と語った。


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2016年04月22日金曜日


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