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<議長政活費問題>知事は返還請求を 提訴へ

 宮城県議会議長の安部孝自民党県議(60)=宮城選挙区、5期=が事務所費として支出した政務活動費(政活費)の一部に違法な支出があるとして、仙台市民オンブズマンは22日、安部氏に約500万円を返還させるよう村井嘉浩知事に求める訴えを仙台地裁に起こすことを決めた。25日に提訴する。仙台地検も捜査する方針で、安部氏は刑事、民事両面で責任が問われることになる。

 オンブズマンは河北新報社の取材に「公明正大に政活費を支出するよう議会をリードすべき議長が、疑念を持たれる現状は極めて異常だ」と話した。
 オンブズマンは2月、安部氏が生計を同一にする内縁の妻(当時)所有の建物を事務所にし、政活費から賃料や光熱費などを払った点を疑問視。2009年4月〜15年3月の6年間に支出した計約540万円を対象に監査請求した。
 県監査委員は、事務所と隣接する居住部分の電気、水道、ガス料金に政活費が充てられた分を「不当利得」と認定。約42万円を返還させるように村井知事に勧告する一方、「生計が同一かどうかを判断するのは困難」として残る約500万円分の請求を棄却した。
 安部氏は約42万円を既に返還し、残額も返還する方針だが、一貫して議長職にとどまる意向を示している。
 一連の問題でオンブズマンは、後援会主催の会合費を安部氏が自己負担したように見せ掛け、政活費約12万円をだまし取った詐欺容疑で地検に告発状を提出。地検は21日、告発を受理し、近く安部氏から事情を聴くとみられる。
 告発が受理されたことを受け、オンブズマンは22日、「安部氏の釈明は全く信用できず、詐欺は明らか。捜査の上、厳正に処罰してほしい」との意見書を地検に提出した。


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2016年04月23日土曜日


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