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倉敷と縁醸す純米酒 阿部勘「TAKO」発売

タコをモチーフにしたラベルが貼られた純米吟醸酒。塩釜、倉敷の交流が生み出した

 宮城県塩釜市の阿部勘酒造店は、岡山県倉敷市で栽培されたコメ「朝日」を使った純米吟醸酒を発売した。ラベルは倉敷特産のタコをモチーフにし、酒の愛称を「TAKO(たこ)」と付けた。東日本大震災の復興支援をきっかけに続く塩釜と倉敷の交流の一環として醸造した。
 「朝日」は明治時代、「西の朝日、東の亀の尾」と称賛された品種。岡山県では現在も県南部で作付けされている。今回、倉敷市にある岡山西農協、児島商工会議所の協力で原料を調達し、阿部勘酒造店が一升瓶350本、四合瓶1300本を醸造した。
 ラベルは倉敷市特産「下津井ダコ」をモチーフに、同市のデザイナーが制作した。人、物、文化をタコが絡め取ってつなげる−との願いを込めたという。
 16日は阿部勘酒造店で、お披露目会があり、杜氏(とうじ)の平塚敏明さん(47)が「上品な甘さがあり、すっきりして飽きない酒に仕上がった」と話した。「亀の尾」を使った純米吟醸酒も醸造しており、専務の阿部昌弘さん(32)は「ぜひ飲み比べてほしい」とPRする。
 震災後、塩釜市は倉敷市から職員の派遣を受けた。その後「地域間文化交流の覚書」を結び、特産品を販売する催事を交互に企画するなど交流を続けてきた。佐藤昭塩釜市長は「交流の輪を市民レベルで広げていきたい」と期待する。
 「TAKO」は市内の酒店12店舗で限定販売。価格は一升瓶2936円、四合瓶1468円。


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2016年04月23日土曜日


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