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<もぐらんぴあ>善意の3000匹で再出発

来場者の人気を集めたトンネル水槽=23日、久慈市のもぐらんぴあ

 東日本大震災の津波で全壊した岩手県久慈市の市営地下水族科学館「もぐらんぴあ」が23日、約5年1カ月ぶりに営業を再開した。全国の水族館などから提供された約200種3000匹の生き物が来場者を出迎え、復興のシンボルと東北の観光拠点として再出発を果たした。
 もぐらんぴあは1994年にオープンした国内唯一の地下水族館。津波で展示していた生き物がほぼ死滅した後、JR久慈駅前で「まちなか水族館」として営業を続けてきた。市が約14億円を投じて昨年末、震災前と同じ場所に再建した。
 記念式典には市民ら約200人が参加。震災前からもぐらんぴあと交流があったタレントのさかなクンが応援団長に就き、「魚のキラキラ泳ぐ姿とかわいらしい表情から元気をもらってほしい」と呼び掛けた。
 目玉となる高さ3メートル、長さ5メートルのトンネル水槽では、津波から奇跡的に生き延びたアオウミガメ「カメ吉」が優雅に泳ぎ、子どもたちから歓声が上がった。
 新設した大水槽には久慈近海に生息するマボヤやネコザメを展示。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」に登場した「南部もぐり」の実演もあった。
 仙台市宮城野区から訪れた会社員伊藤真裕美さん(26)は「各地から善意で提供された生き物を見て、震災をみんなの力で乗り越えたとあらためて実感できた」と話した。
 開館時間は午前9時〜午後6時(11〜3月は午前10時〜午後4時)。入館料は大人700円、大学・高校生500円、小・中学生300円。


2016年04月24日日曜日


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