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<熊本地震>清正ゆかりの地から支援を

清正の墓碑前で熊本の被災地を気遣う松浦会長(中央)、庄司住職(右)ら顕彰会役員=鶴岡市の天沢寺

 初代肥後熊本藩主の加藤清正の墓碑がある山形県鶴岡市丸岡地区の住民らが、熊本地震の被災地支援に動きだした。丸岡は熊本藩の改易後、2代藩主だった清正の嫡男忠広が配流されて没したゆかりの地。住民たちは「熊本はわれわれにとって特別な地」と口をそろえ、見舞金の贈呈や募金の準備を進めている。
 支援に乗り出したのは、丸岡地区の住民が1913年に清正、忠広父子の遺徳をしのんで設立した「荘内加藤清正公忠広公遺跡顕彰会」(会員150人)。毎年7月に2人を供養するため「清正公祭(せいしょうこうさい)」を開いてきた。
 地震発生直後の16日にあった定例総会で、見舞金の送金を即座に決定した。会員を中心に寄付も受け付け、熊本城本丸にある清正をまつる加藤神社に届ける。寄付は今年の清正公祭などでも呼び掛ける方針だ。
 顕彰会のメンバーは、熊本城築城400年祭など機会があるたびに熊本を訪れ、住民や加藤神社と交流を深めてきた。来年は、熊本をはじめ清正にゆかりのある国内の都市の複数の住民団体が鶴岡市を訪れることも決まっていた。
 会長を務める松浦安雄元山形県議会議長は「清正公を主人公としたNHK大河ドラマの実現を共に目指すなど、熊本市とは縁が深い。余震が終息せずにもどかしいが、できることをやっていきたい」と被災地を気遣う。
 丸岡にある天沢(てんたく)寺も、本堂に募金箱を設けた。境内に立つ清正の墓碑は忠広が清正の遺骨をひそかに葬った場所と伝わり、山形県の史跡に指定されている。2014年には熊本県のPRキャラクター「くまモン」も参拝した。
 顕彰会の理事も務める庄司良円住職は「丸岡の住民は自分のことのように熊本に思いを寄せている。微力ながら、気持ちだけでも届け続けたい」と話している。


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2016年04月24日日曜日


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