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<E番アナの応援席>戦う集団/粘り強さを徐々に発揮

 プロ野球が開幕して約1カ月たちました。この時期はテレビ中継も多く、野球取材の繁忙期。中継に関わる日は、練習後や試合後に取材をして、その内容を皆さんに発信します。普段は選手に取材することが多いのですが、常にチームに同行している関係者の話も参考になります。
 久米島キャンプで印象に残っていることがあります。「今年のチームはとにかく明るい。流れに乗ったら強い。ただ、緊張感があまりないかもしれない。1点差の勝負になったときにどうなるか。戦う集団という雰囲気ではないかな」と言う関係者がいたのです。
 ふと、その話を思い出して、6連敗した19日までの戦績を点差別で調べてみると、1点差ゲームが1勝4敗でした。この他にも、中盤までは競った試合で中継ぎ陣が崩れ、落としたゲームも多くありました。
 いみじくも、その話と結果がリンクしています。その時はチームの雰囲気を表す話として何となく聞いていたわけですが、数字がついてきているところを見ると面白いものです。
 面白がってばかりはいられません。「戦う集団ではない」というのは、いかがなものか。そう思う読者の方も多いかと思います。しかし、変わり始めているように見えます。
 開幕好スタートの後に、けが人が続出してチームは連敗しました。皆が1勝に飢えています。盛り上げ役の岡島豪郎外野手が離脱すれば、主将の嶋基宏捕手が率先して声を出して活気を与え、バント失敗があった試合の翌日は何人かでバント練習を入念に行う。梨田監督が早めに出てきて、選手を集めて声を掛ける。転んでもただでは起きない。そんな雰囲気を感じます。
 20日のオリックス戦では粘り強さを見せました。先制こそされましたが、投手陣が踏ん張り、嶋の本塁打で追い付き、最後は嶋のサヨナラヒット。敗れれば最下位という一戦で、連敗を止めました。就任会見で「粘り強い野球をしていきたい」と話した梨田監督。その言葉通りに、チームは徐々に変わりつつあるのかもしれません。(東北放送アナウンサー)


2016年04月26日火曜日


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