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<北海道新幹線>奥津軽いまべつ駅 集客上々

桜が見頃を迎え、観光客でにぎわう津軽鉄道の芦野公園駅。バスと連携し新幹線利用客の周遊を狙う

 新青森(青森市)−新函館北斗(北海道北斗市)を結ぶ北海道新幹線は26日、開業から1カ月になる。奥津軽いまべつ駅が開設した青森県今別町では、駅併設の道の駅「アスクル」が来客数を伸ばす一方、同駅と津軽鉄道の津軽中里駅(中泊町)をつなぐバス利用は低迷する。大型連休を含む開業後初の本格的な観光シーズンを前に、関係者は新幹線効果に期待をかける。
 アスクルには現在、1日当たり平日500〜800人、土日は1000人が訪れる。昼時には町内外からの客で食堂がにぎわい、売り切れるメニューも。
 昨年4月のリニューアル後の累計は14万人(22日現在)を突破。1カ月間の売り上げは新幹線開業前の約2倍に跳ね上がった。小島俊洋副駅長は「8月中には20万人を達成できる見込み。大型連休は忙しくなりそうだ」と話す。
 アスクル内に開業日にオープンした町営レンタカーは予約が約60件と順調な滑りだし。北海道から訪れるビジネス客を中心に年配の観光客が利用している。
 青函トンネル入口広場には連日、多くの鉄道ファンらが足を運び、町の景勝地への訪問や問い合わせも増えた。町企画課の担当者は「以前は役場に観光客が来ることはほとんど無かったのに」と驚く。
 周遊観光への波及効果はいまひとつだ。奥津軽いまべつ駅と津軽鉄道の津軽中里駅を1日4往復するバスの利用は低調。委託運行する弘南バス(弘前市)によると、開業日と翌日に計110人が利用したものの、その後は1日10人未満。利用者ゼロの日もある。
 津軽鉄道は、津軽中里発五所川原駅行きの最終便を新幹線ダイヤに合わせるなど、新幹線客の取り込みに力を入れる。沢田長二郎社長は「(東北新幹線八戸、新青森開業に続く)3回目の開業はラストチャンス。観光シーズンに入るので、数カ月単位で分析して課題を見極めたい」と語る。
 沿線には桜の名所芦野公園や太宰治の生家「斜陽館」がある。奥津軽いまべつ駅から竜飛崎といった観光地への交通の便も課題に挙げ、「バスで観光名所を循環できれば周遊客増につながる」と期待する。


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2016年04月26日火曜日


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