岩手のニュース

<GW東北イチ押し>伝統文化を体験・見学

南部煎餅作りに挑戦する台湾からのツアー客

◎(2)岩手/盛岡手づくり村

 香ばしい匂いが漂い、にぎやかな笑いが響く。
 岩手名物の南部煎餅を焼いているのは台湾からのツアー客。「焼き型は両手で持ち、裏返す時以外動かさないで」。職人が語り掛け、ガイドが通訳する。
 じっと待つこと数分。台湾の人たちは、きつね色に焼き上がった煎餅をおいしそうに頬張った。
 盛岡市の盛岡手づくり村。南部煎餅作りや盛岡冷麺の製麺など食品のほか、ホームスパンのコースター織りや藍染めなど11種類の手作りが体験できる。
 施設内には、南部鉄器や岩谷堂箪笥(たんす)といった伝統工芸品の工房が並ぶ。卓越した「すご技」をガラス1枚越しにじっくり見学できるのも醍醐味(だいごみ)だ。
 伝統を観光に生かし、職人の担い手不足の解消につなげる拠点にしようと、1986年にオープン。盛岡市などの第三セクターが運営する。年間の観光客は約40万人。近年は花巻空港発着のチャーター便利用の海外客も増え、岩手文化の発信基地になっている。
 手づくり村の武石幸久事務局長は「手作り品には作り手の心が宿る。体験を通じて、脈々と受け継がれた岩手の技を感じ取ってほしい」と語る。(盛岡総局・斎藤雄一)

<メモ>東北自動車道盛岡インターチェンジから車で約20分。営業は午前8時40分〜午後5時。手作り教室は事前申し込み不要。体験料は1300〜3600円。工房で作られた工芸品はおみやげ館で購入できる。5月3〜5日はご当地グルメを集めた「たらふく屋台市」を開催する。連絡先は盛岡手づくり村019(689)2201。


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2016年04月26日火曜日


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