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旅館朝食に餅振る舞い半世紀 ギネス申請

宿泊客も参加しての餅つき。50年間、毎日続けられてきた

 山形県南陽市赤湯温泉の老舗旅館「いきかえりの宿瀧波」で、50年にわたって毎朝、餅つきが続けられている。朝食で食べる餅の数は一口サイズで1人15個ほど。半世紀の累計はざっと1400万個に上る。旅館は3月、行事を長年続けたとして、ギネス世界記録認定を申請した。
 餅つきが行われるのは、宿泊客が一堂に会する大広間。花笠音頭が流れる中、須藤清市館主が自ら栽培、収穫したもち米を使い、「エイヤー、ホイッ」などと掛け声を発しながらきねと臼でついていく。
 途中から客も参加して仕上げ、つきたてをその場で盛り付け。きなこや納豆、ずんだなど、地元置賜地方の食材を使用した7種類ほどの餅御膳が出来上がる。
 須藤館主の先代に始まった朝の行事は名物となり、餅つきを目当てに来る客も多い。4月中旬に会社の同僚2人と宿泊した茨城県つくば市の会社員西岡奈津子さん(31)は「とても楽しかった。つきたてのお餅は期待通りおいしい」と感想を語った。
 瀧波は1915年創業。約2000坪の旅館敷地には仙台藩を治めた伊達家、米沢藩の上杉家ゆかりの建物が立つ。著名作家らも数多く宿泊している。
 須藤館主は「お客さまにおいしい地元の味を届けるのが私どもの役割。伝統の食文化を後世に伝えていきたい」と話している。


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2016年04月26日火曜日


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