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<衆院2補選>野党共闘 戦略練り直し

 自民党新人が制した24日投開票の衆院北海道5区補選は接戦となり、参院選への影響を注視していた東北の与党関係者は「油断できない」と警戒を強めた。共闘態勢を整える野党は「もう一工夫が必要」と戦略の練り直しを探る。
 町村信孝前衆院議長の死去に伴う補選は当初、厚い保守地盤と「弔い選挙」の側面に支えられた自民有利とみられていた。「本来もっと差が開く戦いだった。アベノミクスが浸透していない地方の閉塞(へいそく)感が要因だろうか」。自民秋田県連の小松隆明幹事長の表情は険しい。
 野党統一候補として戦った無所属新人の票数は12万3000を超え、2014年衆院選で民主、共産両党候補の得票を合わせた数ととほぼ同じ。共闘に一定の効果が表れたといえる。
 自民候補を推薦する公明党宮城県本部の庄子賢一代表は「参院選も与野党がっぷり四つの戦いになる。一層の緊張感を持って臨む」と気を引き締めた。
 自民福島県連の西山尚利筆頭副幹事長は「参院選は補選と同じく企業、団体を着実にまとめる戦いを実行する」と強調した。
 野党は補選を参院選共闘への試金石に位置付けていた。共産青森県委員会の畑中孝之委員長は「参院選でも自公を少数に追い込む戦いができる」と肉薄した結果に自信をのぞかせた。
 「枠組み自体は間違っていないと分かった」と民進党宮城県連の木村勝好幹事長代理も前向きに捉える。宮城選挙区(改選数1)は民進現職を共産、社民両党が推薦する。木村氏は「勝つにはさらに戦い方の工夫が必要だ」と話した。
 一方、生活の党岩手県連の佐々木順一幹事長は「野党共闘で一定の効果が出たが、負けは負け。街頭での主張の在り方を含め敗因分析が必要」と冷静にみる。
 山形選挙区(改選数1)も無所属候補を野党各党が支える。社民山形県連の広谷五郎左エ門代表代行は「各党のカラーが出過ぎないように調整することが重要だ」と戦略を描く。
 衆参同日選については、与野党とも熊本地震を踏まえ「遠のいた」との見方が広がる。公明の庄子氏は「政治空白はつくれないだろう」と分析。共産の畑中氏は「解散は邪道だが、衆院小選挙区の候補選定は進める必要がある」と述べた。


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2016年04月26日火曜日


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